お仏壇とは、 本来はご本尊(仏像・掛軸)を祀るものを、仏を祀る壇(一段高くなったところ)、つまり「仏壇」と言います。 仏壇の中心には、須弥壇(しゅみだん)いう壇があります。これは仏教世界の中心にそびえるとされる須弥山をかたどったもので、この上は仏の世界を表します。 鎌倉時代に日本にもたらされたお位牌は、江戸時代に入って一般家庭でも使われるようになり、各家に位牌壇が設けられました。 この先祖祭祀を行なう場である位牌壇と、ご本尊を祀る仏壇が集合したのが現在の「仏壇」です。 元々はお仏壇はご家族のご不幸があってから購入するものでは無いのです。 以前は分家する際に、親が仏壇を用意しました。 信仰の対象であり、人の心の拠り所であるわけですから、ご本尊をお祀りするお仏壇は、独立した家庭には必ず必要とされたのでしょう。 仏壇の種類 漆を塗って金箔を施した金仏壇、銘木の風合いを生かした唐木仏壇、洋室にも置けるようにデザインされた家具調仏壇に大分されます。 サイズも様々で、幅が1メートルを超えるものから、タンスの上に置けるような小さなものまでありますので、設置場所をご検討されてから購入されることをお勧めいたします。 金仏壇 京型胴長18号 京型別台18号 京型別台18号戸裏彫入総紛 唐木仏壇 ケヤキ調別台16号 紫檀3方練台付18号経机付 紫檀3方練別台18号 紫檀調(桜)上置13×18 紫檀調(桜)台付16号 紫檀調別台18号 モダン仏壇 ウォールナット上置13×18 ウォールナット台付16×48 クルミ上置18号ミドル色 クルミ上置20号 タモ1本立ダーク色17×38 上置18号ダーク色 仏壇の購入時期 『蓮如上人一代記』に、「仏法のことは急げ急げ」とあるように、「思い立ったが吉日」とも言われます。 「何もないときに買うものではない、仏壇を買うと仏が出る」 というのは、全くの迷信です。それでは、仏壇を購入しなければ誰も死なないということになりますが、そんなことはありえません。 これは、家族のどなたかが亡くなってから購入される場合が多いことから言われたもので、根拠はありません。 実際にお客様がお仏壇を購入される時期は、下記のような時が多いようです。 四十九日までに 四十九日法要までに本位牌を作り、お祀りします。そのお位牌を置く場所として、また故人を供養する場所として購入を考えられる方が多くいらっしゃいます。 年忌法要までに 法要は、仏縁を感謝し、先祖に感謝する機会です。また、仏壇を前に親戚が一同に会する機会でもあります。お仏壇が古く、汚れや痛みが目立つ場合などは、この機会に合わせてお仏壇のお洗濯をされることをお勧めいたします。 新築・改装時に お仏壇は仏様やご先祖様の家でもあります。私達ばかりが新しい家に住んで、お仏壇は古いままでは釣り合いが取れません。ちなみに、この機会にお仏壇の購入をお考えの場合は、仏間を作られる前にお仏壇をお選びになることをお勧めいたします。仏間を先に作った場合、仏壇のサイズが制約される場合があるからです。 これらに限らず、関心を持たれた時が買い時です。 仏壇の設置場所 仏間があれば、そこが最も適した場所です。また床の間も家の中で一番格式の高い場所ですので、家の宝であるお仏壇を置くのに適していると言えます。 そういった場所でなくても和室やリビングなどのお祀りしやすい場所が良いでしょう。 安置する場所の目安として、下記が上げられます。 直射日光の当たらないところ 風通しがよく、湿気がこもらないところ エアコン等の冷風・温風が直接当たらないところ 水廻りや階段の下は避ける お仏壇は木製品です。木材の変質を防ぐ為に、日光や湿気、乾燥は避けます。 また慌しい場所では、お参りの場所としてはあまり相応しくありませんので避けます。 お仏壇の向きには諸説ありますが、絶対的なものはありません。 昔の偉い人は南向きに座ったというところから南向きが良いと言われますが、これは南向きに置くとなると、必然的に部屋の北側に仏壇を置くことになりますが、北側では直接日光が当たらず、仏壇も痛みにくいというのが実態のようです。 また西方浄土や宗派の本山に向けると言う考え方もありますが、方角にこだわるあまりにお参りしにくい場所になっては本末転倒です。 その家でお参りしやすい場所が、一番仏様を敬い、お参りするのにも相応しいのではないでしょうか。 仏壇を購入したら お仏壇を購入したら、「入仏式」「開眼法要」をお寺様に依頼します。 これはご本尊(仏像・掛軸)に魂を入れる法要です。これで本当のお仏壇となり、まだのものは家具と同じだと言えます。 仏壇の納品日が決まりましたら、開眼法要を早めにお寺様にご依頼下さい。 四十九日法要前に購入された場合は、四十九日法要と共に行うのが一般的です。 またすでにご本尊があって、古いお仏壇から新しいお仏壇にご本尊を移す場合は「環座法要」といい、入仏と同様の法要を行います。